本を表紙で判断するな。
- awachawan
- 1 日前
- 読了時間: 2分
<一服のブログ~日常の出来事>


「ホテルスタッフ募集。」
新聞に掲載された仕事募集の広告。
外国でホテルの経験が積めるなんてとても良い経験。なんとそこは★★★★★ 5スターのホテル。
一か八かでトライしてみたら、マネージャーから

「いつから働ける?」と一言。
まさかの採用に、有頂天。
初出勤。当然のことながら、外国人スタッフばかり。英語が飛び交い、まるで異次元の世界に入ったよう。
でもみんな明るくて、おしゃべりタイムでは笑いが絶えない。気づけば「仕事に行くのが楽しみ!」という毎日になっていました。
その中でも、特に仲良くなったのが、アルゼンチン出身のムードメーカーの男の子。とにかく明るく、日本の芸人くらい楽しいスタッフ。毎日がより漫才の世界に包みこまれたようでした。
5★ホテル。当然、一人が数か国語を話すのはあたりまえ。ベッドメイキングの人でも5か国語をあやつることができる優れものも。

ある日から、胸の名札に話す言語の旗を付けることに決定。
お客様に一目でわかるようにということだと思います。
私の部署では、みんなが最低3か国語はあたりまえ。
私みたいな母国語と英語だけの2か国語だけはいなく、自分ながらに”とほほ“と思っていたのを覚えています。
あのお調子者、芸人の友達は、当然2か国語よね?と名札をみるとスペイン語と、英語の2つの国旗が。心の中で密かにホッとしたのでした。
そんなある日、お客様のお部屋から電話がかかり
「だれか、アラビア語、話せる人いる?私何を言っているのかわからない💦」
みんな顔を見合わせて、No, no no 話せないよ。などとガヤガヤ

と、奥の方から、アルゼンチンのお笑い芸人が
「おれ、アラビア語はなせるよ。電話かわるよ」
と、ヒーローのように駆け寄り、ペラペラと流ちょうなアラビア語で会話。
無事に、お客さまとの会話は終了。みんなには安堵の様子とよくやったの嵐。

一人、
「え?え!え?
あなた、2つの国旗しか胸につけてないじゃない!3か国語話せるの!!!」
とただただスーパーびっくり。ついに2か国語だけは私だけとなりまたまた“とほほ”となりました。
あんなに、一緒にバカをやっていたのに、まさかの隠れ天才。
おっと、やられたなぁ。
Don’t judge a book by its cover.(本を表紙で判断するな)という言葉があります。人は見かけによらぬもの。
驚きと尊敬、そしてちょっぴりの悔しさが入り混じったあの空気。
本当に、この言葉をしみじみを感じた出来事でした。



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