こんにちは。
いつもAWASAKAをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
さてさて、今日は器のお話です。
陶磁器業界の専門用語に「窯変」という言葉があります。
今日はそのお話。
一口に陶磁器といっても
本当にいろんなタイプの器があります。
ですが、陶磁器の多くは
土をこねて整形したものに釉薬をかけて焼き上げたものです。
今日のお話、「窯変」はこの釉薬に深く関わってくるんですね。
釉薬をかけて窯に入れた陶磁器が、
窯の中で焼きあがるにしたがって、色が変わることがあります。
釉薬の原料は主には灰などですが、
当然、窯の中にも灰はありますね。
窯の中でそういった灰と結びついて化学変化を起こし、
作り手が予期しない色が出ることがあるんですね。
また、釉薬の成分だけでなく、
窯の温度や土の成分によっても窯変は起きます。
同じ温度設定でも、その日の湿度で窯の内部の環境は変化しますし、
同じ土であっても、作った日によって微妙に成分が違うものです。
そんな非常に繊細な条件のもと、
作り手の予期せぬ変化が偶然にも起きた!
そして、それがとっても綺麗でもう2度とできない!
焼き物というのは、本来はそういう繊細さ極まるものなんですね。
黒い色を出したいと思って塗った釉薬も
ダークグリーンに変色していたり、
金属っぽいチカチカっと光るような色になっていたり、
また、ダークブラウンになったり、
釉薬が流れた表情が強く出たり、
同じ商品であっても
一点一点微妙に違っていて面白い。
AWASAKAでは窯変が出やすい商品に関しては
その旨を記載した栞を、商品BOXに同梱しております。
お客様には何卒、ご理解のほど、
お願い申し上げます。